キャリアアップ助成金の正規雇用等転換コースは、雇用が不安定な非正規雇用の労働者を、正規雇用などのより安定した雇用形態に転換する際に、活用できる助成金です。この助成金の受給額ですが、平成28年3月31日までの間に転換等した場合、増額されます。アルバイトなどの正社員以外の労働者を、正社員へ転換することを考えている中小企業の事業主の方は、早期の活用を検討してみてはいかがでしょうか?
まず、増額されるのは、正規雇用へ転換する際の、支給対象者1人あたり支給額です。
有期労働から正規雇用への転換等では、平成28年3月31日までに転換すると、支給額が40万円から50万円に10万円増額されます。
無期労働から正規雇用への転換等では、平成28年3月31日までに転換すると、支給額が20万円から30万円に10万円増額されます。
なお、有期労働から無期雇用への転換等では、支給額は20万円のままで変更はありません。あくまで、正規雇用へ転換する際の増額になります。
さらに、派遣労働者を直接雇用として正規雇用へ転換する際は、支給対象者1人あたり支給額が加算されます。
有期労働から正規雇用への転換等では、平成28年3月31日までに転換すると、支給額が上記で10万円増額された50万円からさらに10万円増額され、60万円になります。
無期労働から正規雇用への転換等では、平成28年3月31日までに転換すると、支給額が上記で10万円増額された30万円からさらに10万円増額され、40万円になります。
このように、1人あたりの支給額が増額されることに加え、平成28年3月31日までに転換すると、1年度1事業所あたりの支給人数の上限も10人から15人までに増えています。
例えば、15人の有期労働の派遣社員を平成28年3月31日までに正規雇用へ転換した場合、1年度1事業所あたり、40万円×10人の400万円の支給から、60万円×15人の900万円の支給に加算されることになります。
もちろん、助成金のために、本来正規雇用するのが難しい経営環境の中で無理に正規雇用に転換するのは本末転倒ですが、正規雇用への転換を促進するための1つの検討材料として、このキャリアアップ助成金の正規雇用等転換コースのことや、平成28年3月31日まで増額されていることを知っているかどうかで、検討の幅が広がることは間違いありません。一度、検討してみてはいかがでしょうか?
手続きや詳細については、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
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